サフィアーノレザーは、独特のクロスハッチ加工と耐久性で知られる、プレミアムな革の一種です。その起源はイタリアにあり、元々は高級ブランドのプラダが使用していたことで有名になりました。この革の特徴は、特殊な樹脂加工により実現される水や汚れに強い表面です。

サフィアーノレザー製品を販売しており、「なぜ高いのか？」という疑問をお持ちのお客様が多くいらっしゃいますので、まず「サフィアーノ レザーとは何か?」という質問に答えることから始めます。またサフィアーノレザーの特徴にも迫っていきます。 

■サフィアーノレザーとは？

サフィアーノレザーは、細かく美しい筋模様の型押し加工を施した牛革で、傷や汚れがつきにくく、丈夫な素材です。また、張りのある硬めのレザーで比較的耐水性に優れる点も特徴です。本革に樹脂を浸透させ、その後プレスして細かい格子状の模様を作り出します。この工程が革に一定の堅牢さをもたらし、光沢感とともに独特の質感を生み出します。

 

■美しい光沢と高級感

サフィアーノレザーの独特のテクスチャーは、光の当たり方によって異なる表情を見せ、それが高級感を際立たせます。このレザーは多様な色で染色が可能で、エレガントなバッグや財布、シューズなど、幅広いファッションアイテムに用いられています。その汎用性とクラシックな美しさは、あらゆるスタイルに洗練をもたらします。

また、サフィアーノレザーは高級レザー市場で高い評価を受けています。その耐久性と美観により、ラグジュアリーブランドの製品に多く使用されており、消費者からも品質が高く評価されています。

 

■製造プロセスについて

サフィアーノレザーの製造過程は、通常の牛革よりも手間と時間がかかる工程です。まず、天然の牛革を特殊な樹脂で処理し、その後に機械を用いて均一のクロスハッチパターンを革全体にプレスします。このプロセスにより、革はその耐久性を増し、特有の質感と光沢が生まれます。

 

■耐久性と保護特性

サフィアーノレザーの最大の特徴は、その耐久性にあります。水や汚れに強く、傷がつきにくいため、長期間の使用に耐えることができます。これは、日常の使用はもちろん、レザーアイテムの使用用途を広げることができます。さらに、色褪せにくい性質も持っているため、見た目の美しさを長く保つことができます。表面加工により汚れが付着しにくいことからお手入れが容易な点もメリットと言えます。

 

■ サフィアーノレザー(本革)とアルコールの相性

まず、レザー製品とアルコールは厳禁です。
そのため革のお手入れには、基本的にアルコールを使用できません。
アルコールが革に付着すると、革に浸透します。 そして、なめしたり加工するときの溶剤や染料と反応し、シミや色落ち、表面の剥がれが発生してしまいます

サフィアーノレザーの表面が一度塗膜が剥がれてしまったり、色が落ちてしまった場合は修理がとても難しいです。

このご時世、手指消毒やご使用のアイテムのアルコール除菌を行いたいところですが、アルコールシートを使用したクリーニングはお控えください。（アルコール除菌後にバッグを持つ際もご注意ください）

また、万が一アルコールが付着してしまった際は表面が柔らかくデリケートになっているため、強く擦ったりすることは絶対にお控えください。

■ サフィアーノレザーのお手入れ

<お手入れ方法>

革の表面に入り込んだ汚れは、馬毛ブラシでやさしくブラッシングして取り除きます。目立つ汚れがある場合は、レザー用クリーナーを布に取り、優しく拭き取ります。その後、レザー用クリームを塗布し、光沢と保護層を加えます。最終的には、クロスで軽く拭き上げて仕上げます。

サフィアーノレザーは乾燥を引き起こしやすいレザーのため、革用コンディショナーで定期的にケアすることが望ましいです。

 

<水に濡れた場合>

レザーが濡れた場合、速やかにタオル等で優しく水分を拭き取り、陰干しで自然乾燥させます。その際に、高温の場所や直射日光から遠ざけて乾燥させてください。急速な乾燥は革をひび割れ等劣化させる可能性がありますのでご注意ください。

 

■型崩れを防止し長持ちさせるために

<型崩れ対策>

サフィアーノレザーは弾力性に富んでおり、タンニンレザーと比べて経年劣化が少ない素材です。しかしながら、天然皮革の特性として、使用に伴う型崩れや変化は避けられません。それを踏まえ、美しい状態を長く保つためのお手入れ方法をご紹介いたします。

最も効果的な方法は、新聞紙（紙）や柔らかい布を内部に詰めることです。特に曲線を描くトートバッグや丸みを帯びた革バッグに適しています。

 

< お手入れ手順>

1. バッグの型崩れした部分を優しく引っ張りながら形を整えます。
2. バッグ内に丸めた新聞紙を多く詰め込みます。
   ※成形したい形に合わせて詰めること）
3. 風通しの良い場所で、直射日光の当たらない環境にて約3日間保管します。

重要なポイントとして、新聞紙を詰める際は、型崩れした部分が広がるように配慮してください。内部から圧力を加えることで、形状が自然と回復します。

さらに、紙や綿素材の布を使用することで、これからの湿度の高い季節においても、バッグ内部の状態が快適に保たれる助けとなります。ただし、新聞紙のインクがバッグに付着することを避けるためには、不織布で覆うなどの注意をお願いいたします。

■最後に

ここまで記事をお読みいただきありがとうございます。
本記事以外にもサフィアーノレザーについて気になることがございましたら、お気軽にサイト内のチャットより質問をお待ちしております。

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