ラボグロウンダイヤ VS 天然ダイヤモンド

ラボ・グロウン・ダイヤモンドは、ここ数年で人気が高まり、ダイヤモンドの婚約指輪を購入する際の新たな選択肢のひとつとなっています。しかし、このアイデアには懐疑的な見方がある方も多いでしょう。実験室で人工的に製造されたダイヤモンドは、あなたの概念に沿わないかもしれません。しかし、この記事を読むとんラボ・グロウン・ダイヤモンドのイメージが変わるかもしれません。

ここでは、ラボで作られたダイヤモンドと天然石のどちらを選ぶかを決める際に考慮すべきことを説明します。

■ラボグロウンダイヤモンドとは何ですか？

ラボグロウンダイヤモンドは、合成ダイヤモンド=「Laboratory-Created」（ラボラトリー・クリエイテッド）とも呼ばれる人工ダイヤモンドのことです。本記事では統一して「ラボグロウンダイヤモンド」で紹介します。

さて、ラボグロウンダイヤモンドは、制御された実験室環境で製造されたものです。化学気相成長法（CVD）または高圧高温法（HPHT）という方法を用いることにより製造されます。ラボグロウンダイヤモンド、地球上で採掘された天然ダイヤモンドと同じ化学的・物理的特性を持ち、さらに米国宝石学会（GIA）および国際宝石学会（IGI）の認定を受けたダイヤモンドです。

■ラボグロウンダイヤモンドは本物か？

ラボグロウンダイヤモンドは、地球から採掘された天然ダイヤモンドと同じく、本物のダイヤモンドとして扱われています。天然ダイヤモンドと同じように、形、大きさ、色、透明度のグレードがあります。

■ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンド - 専門家の見解は？

天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドは、光学的・物理的特性も同一です。2018年に米連邦取引委員会（FTC）はラボグロウンダイヤモンドを本物として認めました。実は、米国宝石学会（GIA）は、「2007年からラボグロウンダイヤモンドを鑑定しています。2019年7月1日より、ラボグロウンダイヤモンドレポートと鑑別書では、"合成 "という言葉を使わなくなりました。GIAラボグロウンダイヤモンドドレポートには、参考のため、GIAの標準的なカラー、クラリティ、カットのグレーディングスケールが記載されています。"

■ラボダイヤモンド vs. "本物 "のダイヤモンド - その違いは？

天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの違いは、肉眼で見分けることはできません。天然ダイヤモンドには微量の窒素が含まれていますが、ラボグロウンダイヤモンドには窒素が含まれていません。これは実際に宝石鑑定士がダイヤモンドがラボグロウンか天然かを識別するために使用する記号の一つです。

天然ダイヤモンドは、何百万年もかけて地殻の圧力で作られた後、採掘され、カットされ、研磨されます。ラボグロウンダイヤモンドは、同じ状況を経て、実験室内に置かれます。実際、ラボ・グロウンダイヤモンドの製造工程は、数百万年から数カ月へと、成長時間を大幅に短縮しています。その後、ラボグロウンダイヤモンドはカットされ、研磨されます。

■ラボグロウンダイヤモンドはどのように作られるのですか？

ラボグロウンダイヤモンドは、人工、合成などと呼ばれることがあります。このような言い換えができるため、消費者は混乱することがあります。しかし、どの言葉も同じもの、つまりラボで'製造'された認定ダイヤモンドを表しているのです。ラボグロウンダイヤモンドは、CVDまたはHPHTと呼ばれることがありますが、これは単にダイヤモンドを作成するために使用されるプロセスを示しています。

■ラボメイドダイヤモンド - 2つの一般的な方法

ラボグロウンダイヤモンドを作るには、2つのプロセスがあります。

1.化学気相成長法（CVD)

まず一つ目が、化学気相成長法（CVD）と呼ばれる手法です。この技術は、真空中に置かれたシリコン基板上に、水素やメタンなどのガスを流して、高温・高圧下でダイヤモンドの結晶を合成する方法です。

2.高圧高温法（HPHT）

高圧高温法（HPHT）は、ラボグロウンダイヤモンドのもう一つの製造方法の一つであり、天然ダイヤモンドの形成過程を再現した方法です。

高圧高温の環境下で、ダイヤモンド原料を加熱して結晶化させます。高温高圧の環境下で、ダイヤモンドの結晶成長が促進されるため、比較的短時間で大きなダイヤモンドを生成することができます。この方法は、大量生産に適しており、比較的低コストで製造することができます。また、原料中に不純物を添加することで、色付きのダイヤモンドを製造することも可能です。

■まとめ

いかがだっったでしょうか。

近年ダイヤモンド採掘の現状が労働環境が社会的にも環境的にも劣悪であることから、世界のセレブや知識人などをはじめとしてエシカルでサスティナブルなラボグロウンダイヤモンドを推奨する声も上がっています。

人工ダイヤモンドとはいえど、同じ光学的・物理的特性を持ち、見た目で判断する事ができない本物のダイヤモンド。
さまざまな人の意見、概念がある中、新たな選択肢として、頭の片隅に入れていただけたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 類似記事
「天然ダイヤモンドやラボグロウンダイヤモンド、類似石の違い」