自宅でできるレザーバッグの型崩れ防止・直し方とは?
一般に高価とされる本革鞄は、耐久性が高い一方で、購入後すぐに型崩れしてしまうことも少なくありません。そんなレザーバッグをご自宅で簡単に美しく保つための方法をご紹介いたします。
■革バッグの型崩れ防止対策
本革鞄の美しい状態を長く保つためのお手入れ方法をご紹介いたします。レザーには、シボが入ったソフトな質感のものから、タンニンなめしを施された芯のあるレザー、サフィアーノレザーのような弾力性に富んだ特殊な素材など多岐にわたります。
<型崩れの対策>
- バッグに物を詰め込みすぎない
- 帰宅後にバッグの中身を出す
- 詰め物(あんこ)を入れて形を整える
- バッグにシワが寄らないように保管する
天然皮革の特性として、使用に伴う型崩れや変化は避けられません。ですが、好ましくない形状で保管してしまうと簡単に型崩れが発生してしまいます。
例:鞄が潰れた状態で狭い場所に保管やシワが寄った状態での保管など
これらを踏まえ、最も効果的な方法は、新聞紙(紙)や柔らかい布を内部に詰めることです。特に曲線を描くトートバッグや丸みを帯びた革バッグに適しています。
■お手入れ手順
- バッグの型崩れした部分を優しく引っ張りながら形を整えます。
- バッグ内に丸めた新聞紙を多く詰め込みます。(※成形したい形に合わせて詰めること)
- 風通しの良い場所で、直射日光の当たらない環境にて約3日間保管します。
+αのアドバイス
底部などを矯正したい場合は、上記の手順を行った上、重みとなる荷物を出した状態で、ポールなどに吊るしてください。ただし、カバンの重みによりハンドルの形状変化が起こる場合がございますので、タオルなどを折りたたんだ上におかけいただくと安心です。
重要なポイントとして、新聞紙を詰める際は、型崩れした部分が広がるように配慮してください。内部から圧力を加えることで、形状が自然と回復します。さらに、紙や綿素材の布を使用することで、これからの湿度の高い季節においても、バッグ内部の状態が快適に保たれる助けとなります。ただし、新聞紙のインクがバッグに付着することを避けるためには、不織布で覆うなどの注意をお願いいたします。
この方法は非常に基本的なものですが、革の本質的な特性を活かしたお手入れと言えます。
■最後に
日頃のケアとして、使用後には、パソコンや本などのバッグに重さがかかる物は都度取り出して、立てて保管することで型崩れを防ぎながら使用することができます。また、皆様はお手持ちのバッグを毎日同じものをお使いでしょうか?天然皮革製のバッグも、人と同様に休息を取ることでその美しさを長く保つことができます。週に一回は使わない日を設けたり、お手持ちのバッグを交互に使うなどして、バッグを休ませることを心がけましょう。