ジュエリー好きなら覚えておきたい金の純度
ジュエリーを選ぶ際、重要なポイントの一つとなるのか「金属の純度」です。
みなさんもK10、K14、K18、K24などの刻印を目にしたことがあるのではないでしょうか。
金の純度の違いや、それぞのメリット、具体的な使用シーンについて詳しく記述して行きます。
Contents
■金の純度とは
金の純度とは、金(純金)が金製品にどれだけ含まれるかを示す指標です。一般には「18金」や「K18」、「18K」などと表記されます。「K」とは、カラット(karat)の略で、金製品に金が含まれる純度を24分率で示す単位の頭文字です。
■24分率で示す理由
こちらは諸説ありますが、ある一説によると金が24分率で表されるのは、古代エジプト時代からの伝統に基づいています。金は古代から貴金属として扱われており、当時から大変貴重な金属として位置付けられていました古代エジプトでは、金を含む合金の純度を表すために、1つの重さを24の等分に分けるという方法が用いられました。
この24分率は、エジプトの太陽信仰と関連しています。エジプト人は太陽を非常に崇拝しており、太陽の一日を24時間(現在の100)と見なしていました。この考え方から派生し、金の純度を24分率で表現することが行われたのです。
そのため24金を分かりやすく置き換えると、「限りなく100%の金」すなわち※純金ということになります。
(純金:金の純度が99.9%以上の金のこと)
余談ですが、みなさんも耳にしたことがあるであろうツタンカーメンにも金が使われていることが有名ですよね。なんとツタンカーメンには23金が使われていたそうです。全体を純金である24金にせず、純度を落として23金にしている理由は、マスクとしての強度を得るためとも言われています。
■金の純度による違い
この記事を読んでくださっている皆さんは「24金が純金で、次に高価なのが18金、数字が小さくなるにつれて安価なもの…」と理解していただいているはずです。
ですが、金の純度がどのようにして算出されているかをご存じない方はいらっしゃるかも知れません。
まず、金の純度による違いをご説明する前に、金の純度の求め方について簡単に説明いたします。とってもシンプルなので、ぜひ覚えていってください◯
<純度の求め方>
◯◯K ÷ 24K × 100 =〇〇%
※24Kが純金であることを考慮
・18Kの場合
18K ÷ 24K × 100 =75% となります。
いかがだったでしょうか。とても簡単に金の純度を出すことができました。
18Kの例から見ると、75%が純金であることがわかりましたね。
このようにして、金の純度は簡単に算出することができます。
<金の純度による違い>
それでは金の純度によってどう違いがあるのかみて行きましょう。
【10K】
金の純度が41.7%であり、残りの58.3%は他の金属で構成されています。
K10のメリットは、比較的低価格で入手しやすいことです。例えば、K10のジュエリーはカジュアルなシーンをはじめとする日常的な使用に適しています。そのため、デイリーアクセサリーとしてやファッションジュエリーとしてお洒落を楽しむことができるでしょう。
【14K】
金の純度が58.3%であり、他の金属の割合が41.7%となります。K14のジュエリーは日本ではあまり多く使用されていないな純度かも知れません。ですが海外の多くのジュエリーブランドで使用されています。
K14のメリットは、K10と比較して金の含有量が高くなるため、より本物の金の輝きや色味を楽しむことができます。また、K14は比較的耐久性があり、傷がつきにくい特徴があります。結婚指輪やネックレス、ブレスレットなど、日常的に身に着けることが多いジュエリーに最適です。
【18K】
金の純度が75%であり、他の金属の割合が25%となります。K18はファインジュエリーをはじめとする高級なジュエリーに使用される純度の一つであり、上品さと高級感を兼ね備えています。
K18のメリットは、他の純度と比較して金の含有量が多いため、より濃い金色の輝きがあります。また、K18のジュエリーは耐久性が高く、品質の良さが保証されています。結婚式やフォーマルなイベントなど、特別なシーンでの使用にもぴったりなアイテムです。
【24K】
金の純度が99.9%であり、ほぼ純金に近い状態です。
そのため、K24のジュエリーは最高級の品質と輝きを持ち、高い価値を持っています。一方、純金は非常に柔らかい性質を持っているため、ジュエリーとしての耐久性が低く、傷がつきやすいという欠点もあります。そのため、一般的なジュエリーとしてはあまり使用されません。
■他の金属を混ぜる理由
ジュエリーにおいて金を他の金属を混ぜる理由を、3つの観点から説明させていただきます。
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硬度と耐久性の向上
純金は非常に柔らかい性質を持っていると説明させていただきました。そのため、純金のみではジュエリーや製品としての耐久性が低くなり、傷がつきやすく変形しやすくなる可能性があります。他の金属(主に銀や銅など)との合金化によって、金の硬度と耐久性を向上させることができます。
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色の変化とデザインの多様性
純金は黄色い色合いを持っていますが、他の金属との合金化によって色調が変化します。例えば、銀やニッケルを加えることで白い色合いが生まれ、ホワイトゴールドとして知られるようになります。また、銅を加えることで赤みがかった色合いが生まれ、ローズゴールドとして使用されます。このように、金と他の金属の組み合わせによって、様々な色のジュエリーを作り出すことができ、デザインの多様性を提供します。
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経済的な理由
純金は高価な貴金属であり、高い価格を持っています。一方、他の金属は比較的安価です。金を他の金属と混ぜることで、コストを抑えながら金の魅力や価値を引き出すことができます。これによって、より多くの人々が手頃な価格で金のジュエリーを楽しむことができます。
■まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
金の純度や純度の計算方法、純度による特徴について理解いただけましたか?これからもジュエリーにまつわる情報を発信して行きますので、他の記事もぜひチェックしてみてください。
ジュエリーの知識を高め、今よりもっとジュエリーが好きになっていただけたら嬉しいです。